中国語の基本
中国語といった時には、基本的に中国の共通語である「普通話」を指します。
中国には多くの方言が存在します。それぞれの方言には大きな違いがあり、方言が異なれば、コミュニケーションを取ることが困難です。そこで共通語として普通話(中国語)が1950年代から60年代にかけて作られました。
現在では、普通話(中国語)は中国全域で幅広く通じます。香港やマカオでは広東語が多く使われていましたが、中国返還後、普通話も通じやすくなってきました。台湾の共通語は「国語」と呼ばれていますが、「国語」と普通話(中国語)は基本的に同じです。
北京語と普通話はほぼ同じですが、まったく同じではありません。日本で例えると、東京で話されることばと共通語の関係に近いと考えてよいと思います。
広東語、上海語、台湾語等は方言の一つで、普通話とはかなり異なります。
中国には方言と普通話のバイリンガルの方が多くいます。
※「修音」では中国語(普通話)を学習します。
■中国語の発音の基本
一般的に、言語の発音は音節に分けることができます。
音節とは、1個の母音(多重母音等を含む)と0個以上の子音を伴って構成する音声のまとまりのことです。
さらに、中国語では音節に声調が組み合わされます。
声調とは、意味の区別をともなう音節の音の高低パターンのことです。
中国語では4種類の声調があるので、四声とも言われます。
♪図の矢印をクリックすると音声が聞けます。
四声は主母音の上に声調記号を付けて表すことができます。
例えば a の第1声、第2声、第3声、第4声はそれぞれ ā 、á 、ǎ 、à と表記できます。
また、数字で a1、a2、a3、a4 と表記される場合もあります。
中国語において声調は非常に重要です。細かい発音の違いよりも声調の方が重要です。声調が異なれは中国人に聞き取ってもらうことは困難です。
中国語の音節はピンイン(
拼音)で表すことができます。
ピンインは、ローマ字と声調記号で構成されています。
例えば、「ピンイン」は「
pīn yīn」と表記できます。
ピンインは日本語のローマ字読みに近いですが、「X」のようにまったく異なる発音もあります。
また、
ローマ字には含まれない文字も存在します。
ピンイン表の例:
中国語の発音はすべてピンインで表記できるので、中国語を学ぶためにはピンインが非常に重要です。
(中国では幼稚園ぐらいからピンインを習います。)
また、
中国語には「有気音」と「無気音」という区別はありますが、濁音はありません。日本人が中国語特有の発音を聞き分けるのが難しいように、中国の方にとって、日本語の濁音を聞き分けるのは難しいようです。
日本語や英語の発音の比較は
日本語・英語・中国語の発音(母音の音声)比較表を参照ください。
※修音および当サイトでは、中国語の発音を表記するためにピンインを使用することが前提となっています。
※「修音」には、
ピンインの音声を聞くことができるツールが含まれています。ツールは
ライセンス購入前(無料試用時)でもご使用いただけます。)
※
中国語会話・発音ヒント集も参照ください。
■中国語の文字の基本
中国語には「かな」に対応する文字はありません。すべて漢字で記述します。
中国語で使われている漢字は簡体字といい、日本の漢字とは少し異なります。
中国語の簡体字も日本の漢字も昔の漢字を簡略化したものです。中国と日本で別々に簡略化を行ったため、同じ文字もあれば、異なる文字もあります。
台湾では簡略化されていない漢字が使われており、繁体字と言います。日本人には繁体字の方がわかりやすいかもしれません。
※
修音の総合ステージで表示される漢字は中国語の簡体字と日本の漢字を併記しています。
■Windows に中国語(簡体字)の言語を追加する方法
Windows の[地域と言語のオプション]を開き、[キーボードと言語タブ]でキーボードに中国語(簡体字、中国)を追加できます。
※
コンピュータにおける中国語の簡体字と日本の漢字の扱いについてはこちらを参照ください。
※
ホームページへの中国語(簡体字)の表示についてはこちらを参照ください。
■中国語の簡単な会話
当サイトには「
超簡単中国語会話」のページがあります。よく使われる簡単な中国語会話を集めました。ごく簡単なものばかりですが、中国語会話の「とっかかり」として参考になると思います。
■日本語に類似した中国語の単語
ご存知のように、昔、日本は中国から漢字を輸入しました。現在でも中国語に似た日本語(意味も発音も似ているもの、発音は異なるが意味が同じもの等)が多く存在しています。
当サイトには
音声付の「
日本語に近い中国語単語」のページがあります。日本人にとって声調が覚えやすいことを考慮し、単語の声調の組み合わせ毎にページを構成してあります。ボキャブラリ(語彙)を増やすための参考になると思います。
■中国語の文法の基本
中国語の基本的な語順は「主語+述語」です。目的語がある場合は「主語+述語+目的語」となります。
日本語に比べれば英語に近い文法です。ただし、英語のように時制による動詞の変化はありません。
■中国語学習方法の提案
修音ソフトは中国語学習方法について、次のように提案します。
・先ずは、発音の聞き分けからスタートする。
中国語の発音が正しく聞こえるようになることで、中国語を効率よく学習できるようになります。
発音の聞き取りをマスターするには時間が必要ですので、まずは、自分である程度自身が持てるレベルを目指すことをお勧めします。
また、発音だけできても中国語は話せませんので、他の学習方法も平行して行うことも必要です。
発音の目指すレベルは目的にもよると思いますが、完璧である必要はないと思います。
中国人の発音も完璧ではありませんし、地方によって発音が異なる場合もあります。
ただし「あるレベル」でないと中国人にはなかなか通じないことも事実です。
※先ずは
「修音」を試用して「発音が正しく聞き取れていないこと」を実感して頂ければ幸いです。
・ソフトに向いていることはソフトで学習する。
発音の聞き分けをマスターするためには、「発音」を繰り返して聞き分けるトレーニングが有効です。
中国語教室でも同じようなトレーニングをする場合が多いのではないでしょうか?
このトレーニングには多くの時間が必要なので、講師がこのトレーニングを行うと多くのコストが必要になります。
(中国語教室のレッスン料は安くないと思います。「修音」なら1,980円で何度でもトレーニングできます。)
このようなトレーニングはソフトにまかせ、中国語教室では、中国語教室でしかできないことを学習するべきではないでしょうか?
また、書籍が向いている学習内容、CD教材が向いている学習内容など、それぞれの学習方法にはそれぞれの利点があります。
発音をマスターすることは簡単なことではありません。他人をことを気にせず、何度でも納得のいくまでトレーニングするにはソフトウェアが向いていると修音ソフトは考えます。
(
中国語会話・発音ヒント集の「正しい発音の聞き分け」もご参照ください。)
※
「修音」を試用して「発音の聞き取りがトレーニングで向上すること」を実感して頂ければ幸いです。
■中国語学習について
当サイトでは
「修音」以外の中国語学習情報も掲載しています。
情報広場(中国語や外国語の会話学習に役立つ情報)を参照ください。